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堺の包丁の切れ味に魅せられたカナダ人男性が、
大阪・新世界に包丁専門店を構え、PRに奮闘している。外国人観光客に、
堺の職人技のすごみが伝わっていないと考えたためで、通天閣見物に来た客に向け、
包丁の使い方の実演をしたり、刃の研ぎ方を解説したりする日々を送っている。
夢は「堺の包丁が、世界中の料理人の手に渡ること」だという。
カナダ出身で、包丁専門店「TOWER KNIVES OSAKA(タワーナイブズオオサカ)」を経営するビヨンさん(44)。
子供の頃、漫画で主人公が見事な刀さばきを見せる「子連れ狼(おおかみ)」が好きだった。
23歳の来日時、大阪駅で見知らぬ男性に「兄ちゃん、泊まるとこはあるんか」と声をかけられ、
「何て人情のある街なんだ」と感激し、大阪暮らしを決めたという。
バーテンダーや英会話講師を経て、日本人女性と結婚。ヤスリ販売業を営んでいた
約10年前、堺市のメーカーの土産でもらった包丁に驚いた。空気を切るように
スッと刃が入り、軟らかいトマトやオレンジを切っても形が崩れなかった。果汁も出ない。何て、切れ味だ」
食材に触れる時間が少ない利点があることで、「日本で刺し身など素材を生かした
和食が発展した理由がわかった」という。
ビヨンさんはこのメーカーに就職。製作所で鋼と軟鉄を合わせて何度も炉に入れたり、
ハンマーでたたいて形を整えたりする職人の姿を見て「とても自分には作れない。
けれど、包丁の魅力は広めたい」と考えた。友人からは「日本はいい品があっても、
外国人が来ると店主が逃げたり、スタッフが日本語しか話せなかったりの店がある」という話も耳にしていた。
出店先は外国人観光客が訪れ、堺まで阪堺電車で案内できる新世界。
3年前に初出店し、現在は広さ25平方メートルの店舗で、約250本の包丁を並べる。
岐阜県関市や福井県越前市などの品もあるが、半分が堺の包丁で、価格は4500円~24万円で売られている。
最近はリピーターが増え、外国人シェフが訪れることも。14日には堺市の竹山修身市長が訪問し、
堺の知名度アップに貢献しているとして、ビヨンさんに感謝状を贈った。
ソースやねん
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