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(>>1のつづき)
捜査員らの目を引いたのは、過去の誘拐事件や警察の捜査手法をまとめたメモ。そこでは、昨年
大田区田園調布で女子中学生が連れ去られ、約3時間後に無事保護された誘拐事件についても言及し
「自分ならこんな失敗はしない。違うやり方でやる」と書かれていた。
他に、スタンガンを用意したり、1億円以上の札束の大きさを計算したりしていた。橋本容疑者は
身代金目的だったことを打ち明け、「数カ月前からバイクや車で、女児の行動や自宅周辺を
下調べしていた」と供述している。
供述によれば、女児が普段、友人と一緒に自宅近くまで下校するため、自宅前で1人になる瞬間を
狙ったほか、女児の帰宅時間には父親が仕事中であることも調べていた。
さらに、監禁場所として組み立て式の小屋を建てていたが、連れ去りに失敗した後に壊したといい、
その痕跡も確認された。捜査幹部は計画の全貌を知って冷や汗を流したといい、「父親がたまたま
帰宅していなければ、連れ去りが成功していた可能性は高い」と語った。
依然として不可解な部分も残る。
なぜ、女児を狙ったのか。女児の父親は近所では名の知られた音楽家で、裕福な家庭で
あったことは想像できる。ただ、橋本容疑者は少なくとも十数年前から15キロ以上離れた府中市で
生活していたとみられ、父親とは全く面識がないという。また、犯行に使われた車は1年以上前に
関西地方で購入されていた。当初から犯行に使用しようとしていたとみられるが、なぜ、わざわざ関西だったのか。
さらに、橋本容疑者の供述に基づき、自宅近くの河川敷で複数枚のナンバープレートが埋められて
いるのが見つかっている。付け替えながら逃走するためだったとみられるが、入手方法などに
ついては明らかになっていない。
橋本容疑者は大学を卒業後、証券会社で腕を振るったが退職。退職後は何で生計を立てていたかは
はっきりしないという。捜査関係者は最悪の場合を想定し、こうつぶやいた。「取り調べの様子をみても
とにかく頭が切れるという印象。身代金の受け渡しについても、われわれを欺く手段を考え抜いて犯行に
及んでいたはず。今後の教訓にするためにも、不可解な部分も全て解き明かさなければいけない」(以上、一部略)