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無事信じていたのに 銃撃死 人見さんの友人落胆 2014年1月9日
南米エクアドルで昨年末、新婚旅行中の人見哲生さん(30)=埼玉県出身=と
真梨子さん(27)=金沢市出身=が銃撃された事件で、亡くなった人見さんの
友人は八日、本紙の取材に「別人であってほしかった」と落胆した。
少ない情報を必死でたぐり、無事を祈った数日間の心境を語り、「しんが通って
いてみんな『てっちゃん』が大好きだった」と、誰からも好かれた人柄をしのんだ。
人見さんの予備校時代からの友人で、関東在住の会社員女性(30)は、四日の
ニュースで伝えられた「ヒトミ・テツオさん」の名に、「まさか」と耳を疑った。
「予備校の仲間からも電話があったけど、初めの報道では年齢が違っていた。
別人だと自分に言い聞かせていた」
無料通信アプリLINE(ライン)で人見さんに「まさか新婚旅行中じゃ
ないよね」とメッセージを送ってみたら「既読」の表示が。人見さんの
スマートフォンで誰かが文面を見た場合、送った側に表示される。
メッセージを見たのが誰かは分からないが、「大丈夫」と信じたかった。
この友人によると、人見さんは二十三歳のとき東京に本社を置く人材サ
ービス会社に入社。二十四、五歳で金沢市に転勤、一年ほど前に関東に戻った。
「結婚するのは半年くらい前に知った。三連休ができると打ち合わせなどで
金沢に行っていたみたいだった」
新婚旅行先の選択も「てっちゃんらしいな」と涙ぐむ。誰にも親しまれる
ムードメーカーで「度胸があって好奇心が上回る人」。中学、高校時代から
海外でホームステイもしていたという。
一部ネットで人見さんを誹謗(ひぼう)中傷する書き込みがあるが、
「亡くなったのは私たちの友達だ」と心底憤る。「悪いところを
見つけるのが大変なくらい、みんなてっちゃんが大好きだった。
きっと奥さまのこともすごく大事にしていたんだろうなと思う。
今でも信じられない」
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