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日本政府と北京、ソウルの冷たい関係を見て、意識的に中国、韓国を遠ざけた。
事実上、昨年12月末に出場歌手リストが事前発表される前、NHKは今回選ばれた歌手・グループ名を公にしていた。
一回の紅白が日本全体の文化的局面とトレンドを代表することはできないが、
紅白も自民党の勝利と組閣を受けた後、強硬保守、近隣諸国との関係を激化させる政治姿勢に影響された縮図となった。
一昨年は韓国と、竹島(韓国名・独島)の帰属問題で熱く硬直化する一方だった日本政府は、
昨年はまた歴史認識問題、慰安婦問題で韓国国民の感情を傷つけ、日韓両国の民間文化交流にも色濃い政治の影がかかった。
右翼が組織し煽動した「反韓」ヘイトスピーチが昨年、日本各地で行われ、デモで「韓流は日本から出て行け」とさえ叫んだ。
同様に2013年、日本と中国の友好文化交流は、釣魚島(日本名・尖閣諸島)帰属問題、
東中国海防空識別圏問題、歴史認識問題により減り、歴史的に低迷した。
今回の紅白歌合戦において、主催するNHKが日本のミュージシャン、芸能人のみを選出したことも、まさに上述の理由があるからだ。
日本全国のみならずアジア全域に影響力のある天使ユニットAKB48、そしてSMAP、嵐はすでに紅白の大黒柱となった。
昨年の紅白歌合戦には明確に濃厚な大和の風情が満ちていた。
しかし世界的スター、とりわけ「華流」「韓流」が見られなかった紅白は、
さながら現代日本の食卓から、ギョーザ、マーボー豆腐、タンタン麺、ビビンバが消えたのと同様、味わいがワンパターンで、紋切り型だったといえよう。