14/01/05 13:07:13.83 RWxGAXg90
ぶっちゃけた書き方をしますが、ギリシャの「黄金の夜明け」とフランスの「国民戦線」では、同じく「極右」という表現をされていますが、「右への傾き度合」には大きな違いがあります。別に、国民戦線は、
「移民を全員国外追放し、国境線に地雷を埋めろ!」
といった公約を掲げているわけではありません(黄金の夜明けの公約は、マジで上記でした)。
グローバリズムの肝は、モノ(財・サービス)、カネ(投資)、ヒト(労働力)という経済の三要素の「国境を越えた移動」を自由化していくことです。当たり前ですが、
「全てのモノ、カネ、ヒトの国境を越えた移動を自由化する」
と、
「全てのモノ、カネ、ヒトの国境を越えた移動を禁止する」
との間には、無限のバリエーションがあるわけです。TPPに反対すると、「お前は日本が鎖国すればいいのか!」「自由貿易を否定するのか!」などと極論を振りかざすおバカさんが未だに存在しますが、誰もそんなことは言っていません。
TPP反対派は、単に、
「節度を持ち、相手国の文化、伝統、歴史、価値観、ライフスタイル、商慣習、法律、安全保障確立を尊重した上で、貿易を拡大しましょう」
と言っているに過ぎず、上記が守られるのであれば自由貿易、大いに結構でございます(もっとも、デフレ期に国内で無用な競争激化を招く自由貿易強化は、いずれにせよ反対しますが)。
国民戦線は、
「移民については、もう少し節度のある受け入れをしよう」
と主張しているわけですが、それだけで「極右!」とレッテル貼りをされてしまうというのが現実であり、まさにこれこそが現在世界が抱える病の一部なのだと思います。
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