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★社説 安倍首相靖国参拝 国益を損なう愚かな選択(12月27日)
国際社会における日本の信頼を一気に失いかねない行動だ。
安倍晋三首相がきのう、政権発足1年に合わせて靖国神社を参拝した。第1次内閣時代を通じ、
首相在任中の参拝は初めてで、2006年の小泉純一郎首相以来7年ぶりだ。
中国や韓国は強く反発しており、日本との一層の関係悪化は必至だ。
首相は中韓との「対話のドアは常に開いている」と述べてきた。それなのに、あえて両国の反発を買う
参拝に踏み切り自ら対話を遠ざけた。
靖国神社は先の戦争を美化する歴史観を持ち、A級戦犯を合祀(ごうし)している。首相の参拝は憲法の
政教分離原則にも抵触しかねず、国内でも強い批判がある。与党内や、同盟国である米国からも懸念が示されていた。
こうした声に一切、耳を貸さず、内向きの理屈で参拝に踏み切ったことは極めて憂慮すべき事態だ。
◆独善的な姿勢を象徴
首相は第1次内閣で参拝しなかったことを「痛恨の極みだ」としていたが、尖閣諸島問題や歴史認識を
めぐり悪化した中国や韓国との関係を考慮し、参拝は見送ってきた。
首相は参拝後、「日本のために尊い命を犠牲にされたご英霊に対し、尊崇の念を表し、手を合わせた」と述べた。
この時期を選んだ理由については「政権1年の歩みを報告」するためと説明した。
尊崇の念を表す場として靖国神社にこだわるのは、首相が神社の歴史観に共鳴しているからではないか。
>>2へ続く
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