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これまで幾度となく廃止論まで出てきた紅白だが、今後については、前出・富沢氏はこう厳しく指摘する。
「もはや時代が紅白を必要としていない。昔の紅白は視聴率が80%を超えることもありました。
もちろん、当時と今ではテレビを見る環境なども変わってきていますが、当時はその年を代表する歌手が出場し、
その年の代表曲で1年の締めくくりとなってきました。
だからそれだけ注目を集め、国民的番組といわれたわけです。今では、その年の代表曲がない歌手も出場し、
過去のヒット曲を歌う歌手も珍しくなくなった。本来の紅白の主旨とは変わってきています。
紅白というブランドの中でやっているだけで、もはや紅白とは言えないのです。
賞味期限の切れた紅白はとっくの昔に死んでいるということです」