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NHKの新会長に籾井勝人氏が選ばれた。当人には失礼ながら、視聴者や国民の間では「籾井さんてどんな人?」といった
受け止めが多いのではないか。
NHKは受信料で支えられる公共放送だ。視聴者、国民のものである。国営放送とは違う。本来なら会長は公募など、
広く支持される人を透明なやり方で選ぶのが望ましい。これまでと同様、国民から見えにくい形で決まったのは残念だ。
来年1月で任期満了となる松本正之会長が今月初め、続投しない意思を表明したことを受けての新会長選任だった。
伏線は11月、会長を決める権限を持つ経営委員会の一部委員が交代した時に敷かれていた。新任の4人は安倍晋三首相が
子どもだったころの元家庭教師など、首相に近い人だった。
会長は12人の経営委員のうち9人の賛成で選ばれる。4人は松本会長の続投を認めるかどうかでも拒否権を持つことになった。
NHKに対しては自民党内から「原発事故や従軍慰安婦問題についての放送内容が偏向している」といった批判が出ていた。
政府に厳しすぎる、というのだ。
松本会長は受信料を値下げしつつ収支を改善するなど、経営面で一定の成果を挙げてきた。辞める特段の理由はない。会長の退任自体、
政治からの圧力が影響したとみることも可能である。だからこそ、籾井次期会長の姿勢が大事になる。
NHKは日本を代表する報道機関の一つであり、国民の「知る権利」に奉仕する役目を負っている。時の政権から距離を置き、
政治を監視することを求められている。政党役員と国家公務員はNHKの会長になれない、と放送法が定めているのも、
政治からの中立性を確保するためだ。
>>2以降に続く
ソース:URLリンク(www.shinmai.co.jp)