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★靖国参拝、年内見送りの公算=対中韓関係を考慮-安倍首相
安倍晋三首相は年内の靖国神社参拝を見送る公算だ。自民党内で参拝を求める声はあるが、
中韓両国との関係悪化をエスカレートさせないためには参拝しないことが適切と判断して
いるもようだ。首相は第1次政権で在任中に参拝しなかったことを「痛恨の極み」として
おり、来年の春季・秋季例大祭などに改めて機会を探る。
中国の防空識別圏設定後、日中間の緊張は一段と高まっている。首相は海上・航空自衛隊と
中国海・空軍との連絡体制構築の必要性を訴えており、習近平国家主席との首脳会談で
事態打開を図りたい考えだ。
これに関し首相周辺は「首脳会談実現には、首相が靖国を参拝しないことが不可欠だ」と強調。
菅義偉官房長官も、首相の参拝には「慎重な立場」(政府関係者)だ。
20日に行われた岸田文雄外相と程永華中国駐日大使との初会談で、両国関係の改善に向けて
双方が努力していくことで一致した。また、歴史認識をめぐり、米国は日本側に韓国を刺激
しないよう要求しており、こうした情勢も首相の判断に影響しているとみられる。
ただ、首相の「政治の師」である小泉純一郎元首相は11月の記者会見で、自身の靖国参拝に
触れつつ「批判する方がおかしい」と述べ、首相に参拝を促している。自民党内には「(首相は)
就任1年という時間軸の中できちんとその姿勢を示されると思う」(萩生田光一総裁特別補佐)
との声もある。(2013/12/21-14:44)
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