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関西国際空港から遠く400キロ、千葉・松戸で繰り返された出産支援金の不正受給に気づいたのは、
関空に勤務する1人の警察官だった。中国に住む兄夫婦の子供2人を自分が出産したとする虚偽の
出生届を提出し、出産育児一時金をだまし取ったとして、中国国籍の女らが逮捕された。中国の
人口抑制策「一人っ子政策」が犯行の背景にあることから問題の広がりも懸念されるが、日本国内の
行政は事件後も、再発防止への取り組みを行わないまま。「同様の不正受給が、全国ですでに
蔓延(まんえん)している可能性もある」との声も上がる。
■次女は8カ月後、三女は10カ月後に“生まれた”
住所登録された住人は署長ただ1人、自転車盗の被害届はここ数年でわずか1件…。大阪湾の
人工島に建設された関空を管轄する関西空港署は、一般の警察署とは仕事内容も大きく異なる。
主に薬物の密輸や外国人の不法滞在などの事件を手がけるが、こうした捜査からひとたび
犯罪の端緒をつかめば、事件の種類を問わず捜査員は全国各地を飛び回る。
今回の事件が発覚するきっかけになったのも、まったく別の不法在留に関する捜査だった。
摘発された外国人の知人らにも犯罪関与の疑いがないか資料をめくっていたところ、ある中国人の
女の家族構成が、30代の巡査部長の目にとまった。
女は平成17年に学生として来日、22年に日本人の男と結婚、4人の子供をもうけたと記録されて
いた。問題は4人を産んだ間隔だった。次女の誕生は長女出産の8カ月後。さらに三女が10カ月後、
長男はその14カ月後に次々に生まれていた。
■「一人っ子政策」違反すれば罰金
「出産から8カ月で子供は生まれるのか?」
巡査部長が口にした疑問をきっかけに同署で捜査を進めたところ、次女の出生時の体重が3000グラムを
超えていたことが疑念を深めた。さらに、長男が生まれる3カ月前に女が別の病気で入院し、その時点の
検査で妊娠していなかったことが判明。虚偽の出生届を提出した容疑が裏付けられた。(>>2へ続く)
産経新聞 URLリンク(sankei.jp.msn.com)