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非道とも思える虐殺計画のような仕事すら、上司の命令に従い、淡々かつ粛々と進めた。
今回の北村氏の冷徹な仕事ぶりは、まさにこのアイヒマンを思わせるものだったと、先の野党議員は振り返るのである。
では、「官邸のアイヒマン」こと、北村滋氏とはどのような人物なのか。
1956年生まれの56歳。開成高校から東京大学法学部に進学した後、'80年に警察庁に入庁する。
警察官僚としてのキャリアは順調そのもの。32歳で警視庁本富士署長となった後、
在仏日本大使館で一等書記官として勤務し、警察庁警備課長、警察庁外事課長などを歴任。
'06年からは、内閣総理大臣秘書官として、第1次安倍晋三政権を補佐した経験を持っている。
'11年には警察庁長官官房総括審議官を務め、同年12月、内調のトップ、内閣情報官に就任したエリート中のエリートである。
「内閣情報官」は、内閣の重要政策に関する情報の収集や分析などをとりまとめる役目を担っている。
「他の役所からは、ずいぶんいいカードを切ったね、と言われています。『安倍首相ごときに最大級のエースをつけるなんて』などと囁かれているくらいですよ」(元内調幹部)
ここで、内閣情報官が統括する「内調」について簡単に説明しておこう。
内調は、内閣総理大臣直轄の諜報機関で、いわば日本版CIA。約200名の人員が独自の人脈を駆使して、国内外の膨大な秘密情報を収集している。
「内調の仕事として諜報活動を行っている人間は、報告日の前日以外はフレックスタイム制で、各自の裁量に完全に任されています。
基本的にはわがままで妙に自信のある連中の集まりですから、チームプレーなど存在するはずもない。
だからこそ、彼らをまとめるトップには、警察庁もそれなりの人間を送り込んでおり、エース級が就任したということは、内調の強化という意味もあります」(同)
唯我独尊の人員の集まる内調のトップに立つ人間に必要なのは、飛び抜けた頭の良さである。これが北村氏がアイヒマンと呼ばれる一つ目の理由だ。
この元内調幹部によれば、北村氏は頭脳明晰で、人格や振る舞いにも落ち度が見られない。周りからは、「開成出身の中では珍しく、使える人材だよね」と噂されているという。