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★(人生の贈りもの)浜田知明(95):1
2013年12月16日19時35分
■版画家・彫刻家
■脳裏に焼き付いた戦争体験を記録
―今年3年ぶりに新作を2点作りました。「杖をつく男」と、中国兵の死体がモチーフの「風景」。
いずれも彫刻です
3年前に転んで骨折し、入院しました。やっと起きあがり、杖をついた自分を見て、作ろうと。
自刻像ですが、それを超えて、年をとることを老醜とだけ見るのではなく、枯れてゆく美しさもまたあると表現したかった。
中国兵の死体は、1941年に従軍した中国の中原会戦(ちゅうげんかいせん)で見ました。暑い季節です。
切り株に斜めに引っかかり、一日一日と腐ってガスで腹がぶわっと膨らんでいく。そのイメージがずっと頭に残っていました。
残念ながら、作った後に壊れてしまいました。
―3年前の大規模な個展では、やはり従軍中に脳裏に焼き付いたイメージを、新作のデッサンで発表しました
日本の軍隊が戦地でいかにひどいことをしたか、記録しておきたい。デッサンの「忘れえぬ顔」は民家の小窓から
我々日本兵を見つけ、恐怖に顔をひきつらせた中国の少女を描きました。あの時、同じ隊の男が民家へ入り、
少し経ってニヤニヤと服を整えながら戻ってきた。家には少女の母親もいた。母親の前でどんなことをされたか。
僕は軍隊にいることが心底いやになった。
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