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大韓航空が運航する青森―ソウル便の今年の年間利用者数が東日本大震災の影響などで伸び悩んだ2012年を下回り、
3万人を割り込む見通しであることが10日、分かった。
三村・青森県知事らは11日から訪韓し、韓国観光公社や大韓航空の幹部らと面会し、連携強化を要請する方針だ。
県交通政策課によると、同便の利用者数は1~11月で計2万6203人、搭乗率は59・3%。
月単位で見ると、9月は1547人(搭乗率38・7%)、10月は2312人(同52・1%)、11月は1557人(同43・4%)と低迷している。
12月の定員座席数は3686席(見込み)で、仮に満席になったとしても年間利用者数は3万人に届かず、
12年の3万2590人をさらに下回る水準だ。利用者数は日本人が前年比で5000人以上減少するとみられ、
外国人は前年比で1000人以上増えるものの、9月以降は利用者が落ち込んでいる。
日本人の利用者数が伸び悩むのは、県民の韓国に対する感情が悪化していることが背景にあるとみられる。
〈1〉韓国の朴槿恵大統領が日本政府を繰り返し批判している〈2〉東京電力福島第一原子力発電所の汚染水問題を受け、
明確な科学的根拠がないのに本県産を含む8県産水産物の輸入を禁止した―ことなどが理由だ。
一方、外国人の利用に9月以降ブレーキがかかったのは、東京電力福島第一原発の汚染水問題が最大の要因とみられる。
同便は10年の年間利用者数は4万3572人だったが、11年は東日本大震災の発生で約7か月運休した影響もあり、
年間利用者数は1万6224人に落ち込んだ。12年以降も利用者数は伸び悩み、大韓航空側は今春、一時運休することを検討した。
県や関係団体は県経済を活性化させるうえでソウル便を重要な路線と位置づけており、空港の駐車場料金引き下げや
パスポート取得費用の補助など対策を次々と打ち出しているが、十分な効果は上がっていない。
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