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★ いじめ、滋賀も過去最多 ネットでも広がり
文部科学省が１０日に公表した問題行動調査では、滋賀県で２０１２年度に把握したいじめが全国
と同様に過去最多になった。ただ、いじめの把握基準が都道府県や市町村で異なり、「実態を正確に
表しているとはいえない」との声もある。
滋賀県内の２０１２年度のいじめ認知件数は、国公私立の小中高校・特別支援学校の合計で８９３件と、
１１年度の２２９件に比べ３・９倍の大幅増となった。千人当たりでは５・３件と全国平均の
１４・３件を下回り、都道府県別で９番目に少なかった。滋賀県教委は「大津市の中学生の自殺が
問題化して以降、早期発見に努め、ごく軽微な事案も報告したため」としている。
このうち公立学校では８５５件で、前年度より６３６件増加。内訳は小学校４３４件（３２８件増）、
中学校３１４件（２４５件増）、高校８１件（４９件増）、特別支援学校２６件（１４件増）だった。
内容は、小中高校いずれも「冷やかしや悪口」が最も多く、「パソコンや携帯電話での
誹謗（ひぼう）中傷」が高校では１４・８％で２位、中学でも１４・３％で３位。ネットいじめへの
対策が求められる。県教委は今回の調査と別に、友人関係の小さな変化など「いじめの疑い例」を
独自に調べており、１２年度は２３２０件だった。「担任だけではなく学校全体で役割分担して
いじめ対策に取り組み、未然防止や早期発見に努める」としている。
暴力行為の発生件数は、国公私立合わせて５４１件と前年度から１１５件増加。特に公立中で
対教師や生徒間暴力が大幅に増えた。
不登校の児童生徒数は、小学校で３９０人（４１人増）、中学校１１３２人（１５人減）、
高校１０４３人（３０人増）。千人当たりでは小学生が４・６人で全国２番目、高校生は
２６・８人で全国３番目の多さだった。
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