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★安倍首相：2006年の原点に回帰し、日中首脳会談を－インタビュー (1)
12月６日（ブルームバーグ）：安倍晋三首相は６日、日本と中国は経済面で緊密な関係にあり、
2006年に自らが訪中して当時の胡錦濤国家主席と合意した戦略的互恵関係の原点に戻って首脳
会談を行う必要があるとの認識を示した。官邸で行ったブルームバーグ・ニュースの単独インタビューで語った。
首相は尖閣諸島などをめぐり悪化した日中関係について「課題があるからこそ首脳同士の会談を行うべきだ」
と指摘。第１次安倍政権の06年に自ら中国を訪問し、関係改善を果たしたことを引き合いに、「今こそその
原点に戻るべきだと思っている。中国側もぜひ日本と同じ姿勢を取ってもらいたいと願っている」と、
習近平主席との会談を呼び掛けた。
日中関係は日本の尖閣諸島国有化に中国が反発して悪化。昨年12月に第２次安倍政権が発足してからも首脳
同士の正式な会談ができない状態が続いている。中国は11月、尖閣上空を含めた東シナ海に防空識別圏を
設定したと発表。地域の緊張が高まっている。今週、日本、中国、韓国を歴訪した米国のバイデン副大統領は日
中間で危機管理の枠組みを設けるよう促した。
首相は日中関係について「切っても切れない関係と言ってもいい」と指摘。日本からは中国への輸出、投資、
中国は日本の半製品を輸入して加工し、米国などに輸出していることを挙げた。
日中関係は01年からの小泉純一郎政権時代に、小泉首相の靖国神社参拝問題などをきっかけにいったん冷え込んだ。
安倍首相は06年９月に発足した第１次安倍政権で初の外国訪問先として中国を選び、政治、経済などあらゆる
分野で未来志向の「戦略的互恵関係」を構築していくことで合意。日中は関係改善に向かい、温家宝首相は06年の
安倍首相訪中について「氷を砕く旅」と称えた。（以下略）
URLﾘﾝｸ(www.bloomberg.co.jp)