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★TPP 21年にシンガポールが交渉打診 鳩山政権、参加見送り
産経新聞 12月7日(土)7時55分配信
環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉に関し、シンガポール政府が平成21年10月、
鳩山由紀夫政権に交渉参加を打診していたことが6日、分かった。鳩山政権は検討したものの
最終的に見送った。複数の関係者が明らかにした。7日からシンガポールで年内妥結に向けた
閣僚会合が始まるが、参加をその時点で決断していれば、日本は交渉の主導権を握れた可能性が
高かったとの見方が出ている。
関係者によると、21年10月に訪日したシンガポールのリー・シェンロン首相が、当時の鳩山
首相や直嶋正行経済産業相らに交渉参加を要請した。当時のTPPの枠組みはシンガポール、
ニュージーランド、チリ、ブルネイの4カ国のみ。米国がまだ正式に参加していない段階だった。
鳩山首相らはシェンロン首相からTPPの狙いを「世界の経済自由化におけるルールメーキングが
目的だ」と説明を受けていたという。しかし、即断できず、22年6月に札幌市で開かれたアジア
太平洋経済協力会議(APEC)貿易担当相会合などで交渉参加を宣言する方向で政府内の調整を行った。
結局、関税を原則撤廃とするTPPへの反対論や、鳩山氏が中国や韓国との「東アジア共同体構想」に
意欲を示していたこともあり、断念した。(以下略)
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