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★ 電車とホームの隙間に転落、電車を押すのは危険!? 善意の「救出劇」に警鐘
電車とホームの隙間に転落した乗客を救うため、居合わせた周囲の乗客が協力して電車を押して傾け、
隙間を広げる。こうした善意の「救出劇」が、さいたま市のJR南浦和駅を皮切りに、名古屋と東京で相次いだ。
だが、専門家からは「水を差すようだが、車両を押すと揺れが増幅するため、実は危険な行為」との
指摘も出ている。善意の行動に潜む危険とは-。
◆専門家「最低でも大人10人で」
発端は、さいたま市のJR南浦和駅で7月にあった救出劇だった。電車とホームの隙間に挟まった
女性客を救うため、居合わせた乗客ら約40人が協力して車体を押し、隙間を広げて助け出した。
この救出劇は国内外で報道され、話題になった。
その後、名古屋市の名鉄名古屋駅でも9月、約20人の乗客が協力し挟まれた男性を同様に救出。
先月26日には、東京のJR渋谷駅で線路に飛び降りた女性を、居合わせた乗客十数人がホームに
一列に並んで電車を押して傾け、駅員が助け出した。
しかし、鉄道車両の構造に詳しい日本大生産工学部の綱島均教授(機械力学)は「急に力を抜くと、バネが
復元しようとする効果で車体が揺り戻され、大変危険な状況も想定される。最低でも大人10人は必要だ」と指摘する。
善意の行動について「緊急性が高く、多くの乗客がいた場合の対応としては間違っていない」としつつも、
バネには元の長さに戻ろうとする効果があるため、車体の「揺り戻し」には警戒する必要があるという。
北海学園大工学部の上浦正樹教授(鉄道工学)も「少ない人数で車体を揺らせば振動が増幅し、
電車とホームの隙間が狭まる。要救護者を圧迫することになりかねない」と危惧する。
電車の車体と台車の間には、衝撃を抑える「空気バネ」と呼ばれるエアサスペンションが
左右2つあり、車体を横から押すと片方のバネが縮んで車体が傾く。
救出に協力した乗客が多ければ、強い力で車体を押し続けることができるが、少ない人数だと
不測の事態も起きかねないという。(>>2に続く)
産経新聞 URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)