13/12/04 18:30:17.66 ifrEBNStP
>>627
■タイ教科書
------------------------------
中学校二年生用社会科教育読本『歴史学タイ2」(タイ語)教育委員会編 仏暦二五一一三年(一九八○年)版
タイ人の多くは、日本がタイを占領し、横行することに不満を感じていた。タイ
人のグループのなかには、日本と同盟関係をもつという政府の方針に反対するもの
もあった。これら一般民衆グループには、連合国側から遣わされたリーダーがいた
ものと思われる。セーニー・プラモート駐米大使は明らかにその一例である。彼は
アメリカ政府に対して、タイ国はやむをえず連合国側に宣戦布告したが、連合国と
の協力により、自由タイ運動の手はずを整えている、と説明した。アメリカ国内の
自由タイ運動は、アメリカ政府の支援を得て順調にことを運んでいた。
イギリス国内では、スパサワトウォンサニット・サワディワット親王が自由タイ
運動の指導者となった。在英タイ人留学生の大部分は運動に参加し、イギリス政府
の援助を受けた。アーナンタ・マヒドーン王の名代であるプリディ・パノムョン摂
政は、タイ国内に抗日地下部隊を設立した。そしてアメリカやイギリスの自由タイ
運動と連絡をとり、さまざまな行動を起こした。例えば、日本の兵力や動向に関す
る情報を連合国側に提供したり、破壊行為によって日本の通行を妨害したり、また
日本兵を拘引したりして連合軍を援助した。
「アジアの教科書に書かれた日本の戦争」東南アジア編(p146)