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★福島で無料乳幼児内部被曝検査始まる 34人全員が不検出
2013.12.3 02:02
平田村のひらた中央病院で2日、乳幼児の内部被曝(ひばく)を測定する検査装置「BABY SCAN」
(ベイビースキャン)による検査が始まった。乳幼児向けの内部被曝検査装置の開発に成功したのは世界
で初めて。同病院は測定を希望する乳幼児に対して、無料で検査を実施する。
検査初日は、午前中だけで生後6カ月から5歳までの乳幼児34人を測定し、全員が不検出だった。
ベイビースキャンは、東京大学の早野龍五教授と、ひらた中央病院の震災復興支援放射能対策研究所、
放射線測定機器メーカー「キャンベラジャパン」が共同で開発した。放射性セシウムの検出最小値
(検出限界)を、従来の検査装置(ホールボディーカウンター)の1人当たり約300ベクレルから
約50ベクレルにまで向上。精度が上がったことで、体が小さい乳幼児についても、正確な測定が
可能となった。
ベイビースキャンは、乳幼児から身長約130センチまでの子供が対象。正確に測るために、検出器を
従来タイプの2つから4つに増やし、計測時間を2分から4分に伸ばした。乳幼児が飽きずに検査を
できるよう横になったまま計測でき、検査中にタブレット型端末「iPad」(アイパッド)でアニメ
などを見ることができるようにした。
早野教授は2日、同病院で会見し、「大人の検出率も2%を切っており、内部被曝のリスクは非常に
低いが、子供を測ってほしいという声は根強い。自分の子供については、目で見て確認して納得して
もらうのがいい。計測するうちにこの食生活で大丈夫なんだなと納得できると思う」と話した。(以下略)
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