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★日本の最低賃金、国際的には高い?低い?
THE PAGE 12月2日(月)10時36分配信
政府が財界に対して異例のベースアップの要望を行うなど、このところ賃金の問題が大きくクローズアップ
されています。果たして日本の最低賃金は国際的に見てどの程度の水準なのでしょうか?また日本の最低
賃金制度はうまく機能しているのでしょうか?
日本の現在の最低賃金は都道府県によって異なりますが、平均すると764円となります。海外と比較すると
日本の最低賃金はかなり低い水準にあります。
例えばフランスの最低賃金は9.43ユーロ(約1311円)、英国は6.31ポンド(約1055円)と日本よりも遙かに
高い水準です。弱肉強食のイメージが強い米国ですが、各州を平均するとだいたい8ドル(約818円)程度に
なります。ドイツではこれまで最低賃金がなかったのですが、総選挙の結果を受けた連立政権の樹立に
よって最低賃金の導入に舵を切ることになりました。今のところ8.5ユーロ(1181円)という金額で検討が
進められています。
日本の賃金がこれほどまでに低いのは、賃金よりも雇用を優先してきたからです。
日本の最低賃金が先進各国よりも遙かに低いのは致し方ないことなのかもしれません。その代わり、日本の
失業率は4.3%と、欧州の11%よりも低い水準に抑えられています(ただ日本の失業率の実態はこれよりも
はるかに悪いという意見もあります)。
もっとも最低賃金については、生活保護の水準を下回っているのはおかしいとの指摘があり、少しずつでは
ありますが引き上げられています。しかし、企業に賃金を支払う余裕がないという状況では、引き上げにも限界があります。
>>2へ続く
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