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★朝日新聞は「結論報道」から撤退せよ
朝日新聞のけさの朝刊1面は「反対デモ「絶叫、テロと変わらぬ」 自民・石破氏」。単なるブログの話を1面に載せるほど、朝日はネタ切れなのか。
よくも悪くも「社論」を決めて、すべての記事を統一するのが朝日新聞の特徴だ。朝日の人事には奇妙な風習があり、
社長は政治部と経済部の出身者が交替でなり、社会部は(短期間のピンチヒッターを除いて)なったことがない。
その代わり、論説主幹は社会部や外信部など「傍流」の指定席で、彼らが社論を決める。
今の論説主幹の大野博人氏は、外信部出身のようだ。彼の「できるかできないか考えないで原発ゼロにしよう」という号令で、
朝日の記事はすべて「原発ゼロ」という結論を決めて書くことになった。発表に頼らないで独自に事実を探究するのが「調査報道」
だとすれば、朝日は結論報道である。たとえば政治部の園田耕司記者の次の記事は、あらかじめ決めた結論にあわせて書いている。
「そんなこと言ったら懲役を食らっちゃうんですよ! 言えるわけないじゃないですか!」。電話の向こうから、いつもは温厚な
取材相手に、激高した口調でまくし立てられたことがあった。今年6月、北朝鮮の弾道ミサイル発射に備えた破壊措置命令の
解除をめぐる自衛隊関係者とのやりとりだ。正当な取材であっても、これを話すと処罰されると、取材相手本人が伝えてきたの
だった。私は初めて問題の深刻さに気付いた。
これが法案に反対する論拠にならないことは明らかだろう。この「自衛隊関係者」は今でも懲役なのだから、罰則が自衛隊法から
秘密保護法に移行するだけだ。園田記者もバカじゃないから、いろいろ問題がないか取材したのだろう。その結果「法案で変化は
ありません」というとデスクに怒られるので、こういう感情表現をまじえて無理やり記事にしたと思われる。
>>2へ続く
池田信夫2013年12月01日 09:39
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