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★無灯火の自転車13人摘発 県警、悪質運転取り締まり強化
夜間や薄暮時に無灯火で自転車を運転したとして、道交法違反容疑で岡山県警が今秋以降、13人を
摘発していたことが25日、分かった。いずれも無灯火では県内で過去に例がなく、刑事処分の対象と
なる交通切符(赤切符)を交付。自転車が絡む事故が後を絶たない中、悪質運転の取り締まり強化に
乗り出した格好だ。
県警によると、10月4日夕、岡山市で警察官の警告にもかかわらず、自転車の無灯火運転を続けた
男子大学生=20代=を同法違反容疑で初摘発したのを皮切りに、11月19日までに同市内で10~50代の
男女13人に交通切符を手渡した。無灯火違反の法定刑は5万円以下の罰金。多くが会社や学校帰りの
大学生、会社員だったという。
自転車は道交法で「軽車両」とされ、車と同じ規制を受ける。ただ、交通反則切符(青切符)制度がなく、
摘発、起訴されれば刑事処分が科される。そのため従来は飲酒運転など特に悪質なケースのみを摘発し、
軽微な違反は口頭での警告や指導にとどめていた。
しかし近年、運転マナーの悪さなどを背景に、自転車の危険運転による事故が社会問題化。
警察庁は2011年秋、全国の都道府県警に自転車の取り締まりやルールの徹底を指示した。
県内でも自転車が絡む今年の事故件数は24日現在、全交通事故の2割近い2261件に上る。
県警は今年6月、ブレーキのない自転車を運転した男性を道交法違反(制動装置不良など)の疑いで
逮捕したほか、10月以降、ブレーキなし自転車や傘差し運転、信号無視などの同法違反容疑で約80件を
摘発するなど、悪質運転に対する厳しい姿勢は強まる傾向だ。
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