13/11/25 21:32:49.19 twT2wp4Q0
>>23
河童については日本のみならず
河童という名前がつく以前から河伯、水虎などと呼ばれて
宣教師が来る以前から知られており
当時の日本領土だけでなく琉球、蝦夷、中国、
ヨーロッパ、南北アメリカで昔から目撃されている。
ちなみに河童にクチバシがあるだの、背中に甲羅があるだの、
キュウリが好きだのについては、
時代を下るに従って追加されていった設定でしかない。
昔頭を剃りあげた宣教師が日本に初めて渡来した頃、
目の色も髪の色も言葉も異なり、大柄な体躯の西洋人を
人々はあれは何だ、妖怪かと驚いて噂し合った。
そして西洋人を指差して「お前は何だ」と訊ねた。
西洋人は服を指差されて名前を訊かれたのかと思い
「カッパ (ポルトガル語で外套の事。日本の合羽の語源)」と答えた。
それ以降頭頂部のハゲ上がった「カッパ」という妖怪が創作され
それが古来から目撃された水辺の生物と集合して
頭に皿のあるカッパという妖怪が誕生した。
その他のいろいろな設定もこういった形で付与されていったものらしい。
その証拠に文献を調べて時代を遡れば遡るほど
河童の姿は現在考えられているものからどんどんかけ離れて行く。
そして残ったものは「水辺に棲む」「手足に水かきを持つ」
「頭が大きく目が大きい」「子供のように小柄だが力の強い、人に似た生き物」
「獲物に抱きつく(後世脚色されて「相撲を取る」と言われた)」
「尻子玉を抜く」などといった目撃証言だ。