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★「労組が職場の連携阻害」 ＪＲ北、集中審議で指摘相次ぐ
2013.11.22 23:03
ＪＲ北海道の野島誠社長らへの集中審議では、労働組合に関する質問も集中した。組合への遠慮が
安全対策のネックになっているとの指摘のほか、労組間対立が職場での連携を妨げているとの見方が相次いで示された。
自民党の平沢勝栄衆院議員は同社の中で約８割を占めるＪＲ総連系のＪＲ北海道労組について「『組合が強くて
意見を聞かない』との報道もあるが、うまくやっているのか」と質問し、ＡＴＳを壊した運転士の告訴を見送った
ことについては「労組に遠慮しているからだ」と追及した。野島社長は「組合とは意見の衝突はあるが、議論を
尽くして対応している」と述べた。
平沢議員はＪＲ北海道労組に関連して、他の組合員との交流を禁じているため職場での連係プレーの支障になって
いる可能性を指摘。野島社長はごく一部の職場で該当することを認めたが「業務遂行上、問題になるという事象は
ないと考えている」と答弁した。
上部組織のＪＲ総連は政府答弁書などで過激派「革マル派」の浸透が指摘されており、平沢議員はＪＲ北海道労組と
革マル派との関係も質問。参考人として呼ばれた警察庁審議官は「ＪＲ北海道労組への革マル派の浸透は鋭意解明を
進める」と答えるにとどめた。
菅義偉（すが・よしひで）官房長官は２２日の記者会見で、ＡＴＳを壊した運転士をＪＲ北海道が１５日間の出勤停止
としたことに関し「安全、安心をぶち壊す行動をした人を、たった１５日間とはあり得ない」と批判。より厳しい処分
への変更を示唆し「国土交通省で当然対応すると思う」と述べた。
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