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日銀や内閣法制局や海上保安庁、自衛隊までも、自らの意思が浸透し、思うがままに動かせ得る国家
機関として、直接の支配下におこうと策動を繰り返してきた安倍政権は、今度はＮＨＫの支配を目指
して、その“人事”に手を突っ込んで来た。ＮＨＫと安倍と言えば、「因縁浅からぬ」関係がある。日本
の天皇制軍国主義の国家が、１５年戦争の時に、つまり帝国主義国家としてアジアを侵略し、あげくの
はてにアメリカと太平洋地域の、世界の覇権をかけて闘った戦争の当時（１９３１～４５年）、当時
植民地だった朝鮮の若い女性を、従軍慰安婦（日本軍の性的奴隷）として広汎な戦地に動員し、駆り
出したことがあった。そして２００１年、その犯罪をあばいたＮＨＫの番組があったが―折しもこの
問題が中学校の社会科の教科書に載り、安倍ら反動議員たちが、“教科書問題”で大騒ぎを演じていた
頃であった―、安倍はＮＨＫの自立と報道の自由の原則を平気で犯し、踏みにじって報道内容に
えげつない政治介入をやり、しかもその策動が暴かれそうになるや、朝日新聞の報道こそが間違っている
と開き直り、権力を利用して、自らの犯罪を闇から闇へとほうむった“前科”があるが、今度は、再び
国家権力を手にしたのを幸いとばかり、ＮＨＫをもまた、安倍の意のままになる国家報道機関に
繰り込み、安倍政権のスピーカー、宣伝媒体にでも変えてしまおうというのである。まさに安倍の
ファシズム的体質が、安倍のファシズム志向の政治が牙を剥き出した。
安倍政権は１０月末、国会に、ＮＨＫ経営委員１２人のうちの、改選期（任期３年）の来た５人の
人事案を提案して承認を求めたが、その連中のほとんどが安倍の“肝いりの”反動であり、札付きの
天皇制国家主義の信奉者である。安倍のはれんちで、露骨な権力主義はすでに病膏肓（こうこう）に
入っている。
>>2以降に続く
ソース 海つばめ ２０１３年１１月１７日
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