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★天声人語
茶番劇である。きのう、特定秘密保護法案を取りあつかう衆院の委員会で速記が一時止まった。
与党議員がいないじゃないかと、野党が怒ったからだ。これまでも空席がめだっていた。なんとしても成立させたい重要法案にしては不まじめではないか
▼委員会は委員の半数以上がいないと開けない。国会法の定めである。定足数割れが疑われるほど閑古鳥が鳴くのは異常だ。
テレビ中継がないから構わないのか。国権の最高機関はわれわれだと、いつも威勢のいい人々の国会軽視に驚く
▼表舞台での審議をないがしろにしながら、裏舞台では一部の野党と修正のための話しあいをする。その中身も茶番劇というほかない。
秘密の指定などが恣意(しい)的にならないよう、首相が「第三者機関的観点」からかかわるのだという
▼第三者とは当事者でない者をいう。ふつうの理解では、首相は当事者そのものである。
与党とみんなの党との合意内容は黒を白と言いくるめるようなものだろう。こんな乱暴がどうしてまかり通るのか
▼それに比べ、民主党の対案の第三者機関は検討に値する。なにを秘密にするかの基準を決め、個々の秘密指定が適当かどうかも調べる。
機関のメンバーは内閣ではなく、国会が選ぶ。首相のお気に入りを集めるようなことはできない
▼民主党案はこのほか多くの点で政府案の骨格を変えている。いまからでも遅くはない。与党は民主党と議論を尽くすべきだ。
まずは委員会にきちんと出席してもらわなければならない。
asahi.com 2013年 11月 21 日(木)付
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