13/11/14 14:46:36.47 Y3XBKFtJ0
絶望的なほど新味なし。妥協の産物が「三中全会」
「改革の深化」って、いったい何のことだろう?
経済改革の新方針を期待された三中全会(中国共産党第十八期第三回中央委員全会)は、11月
12日に幕を閉じた。厳重な警戒のなか、内外が注目した重要会議だったが、蓋を開けてみれば、
「何だ、いったいこれは?」
ひとつだけ注目は中国がNSC(国家安全委員会)と創ることである。しかしながら米国のN
SCを真似て、国家安全部、軍情報部、公安を統合する新組織なのか、具体的なことは何も占め
られていない。
もとより「リコノミクス」(李克強首相主導の経済政策)にどれほどの刷新方針が色濃く出た
かとおもえば「国有企業」の特権は温存され、「社会主義市場経済」なるスローガンはそのまま
居座り、「経済の持続的安定成長」「市場の役割を重視する改革」「金融投資の規制緩和」など、
全てが抽象的文言で粉飾された。
これが習近平の新路線?
共産党中央委員(207名)ならびに中央委員候補がくわわって合計370名の大幹部が結集し
た重要会議も、これでは守旧派、毛沢東賛美の左派、そして団派主導の「改革派」の三把鼎立と
いう政治環境では、対立点をすべて棚上げの玉虫色になって、この先の経済運営に改革への熱情
が消えている。
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成25(2013)年11月13日(水曜日