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原子力論考(90)いまだに原発事故による甲状腺がんの不安を煽る某記事について - 開米のリアリスト思考室
URLリンク(blogs.bizmakoto.jp)
要するに「甲状腺がん」というのはほとんど「発症」しないので、
ごくごくまれな発症例しか、「ああこれは甲状腺がんですね」と診断されないわけです。
症状が出てもいないのに普通、病院に行きませんよね?
発症率・死亡率が高い、胃がんや肺がんについては「発症する前に見つけよう」ということでがん検診も励行されてますが、
ほとんど死なない、そもそも発症することもほとんどない甲状腺がんについては、
検診を受ける人自体が少なく、その結果発見されることも少ない、
というわけで、「100万人に1人」というのはそういう数字なわけです。
前述のリンク先で PKAnzug先生が説明されてますが、甲状腺がんというのは高齢者では20%ぐらいにある、
「その気になって探せばすごく多い」、そして多くの場合何も症状が出ない、そういう病気なのです。
全然症状が出ていない人に対して「何が何でも発見してやる」という体制で検査をすれば発見率が全然違ってくるのはあたりまえの話です。
そもそも違う数字を見ているので「85~170倍」などといった比較の対象にすること自体が間違いです。
ということを、検査にあたった責任者も当然説明しているはずですが、
東洋経済オンラインの該当記事はそのことをわかるように書いていません。
その結果、必要な情報を書かずに読者の無用な不安を煽る内容になっています。
というわけですので、この種の情報は「まだやってんのかいいかげんにしろ」と華麗にスルーしておきましょう。