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安倍政府は、今臨時国会で、日本版ＮＳＣ（国家安全保障会議）設置法案の成立をもくろんでいる。
六日、衆議院特別委員会では、自・公・民・維新の会などが賛成し、衆議院本会議にかけることにした。
日本版ＮＳＣは、アメリカの下請け機関で、戦争を決定する機関である。安倍政府は、情報収集とか
政策協議機関だとか、安全保障のための機関だと抽象的に発言し、実態をおおいかくしているが、
それは戦争を決断する機関にほかならない。安倍政府はアメリカ指揮の戦争にふみだそうとしている。
日本版ＮＳＣ法案は、国家安全保障会議を設置し、首相、官房長官、外相、防衛相の「四大臣会合」を
定期に開催すること、事務局として自衛官をふくめ関係省庁からの六〇人規模の「国家安全保障局」を
内閣官房に新設し、国家安全保障補佐官を新設して国家安全保障局長ポストとする、などをもりこんでいる。
政府与党は、ＮＳＣ法案を採決したのちには、同法案と密接にかかわる特定秘密保護法案の成立を
もくろんでいる。
米国のＮＳＣ
日本版ＮＳＣのもとは、アメリカのＮＳＣである。アメリカのＮＳＣは、一九四七年に創設された
アメリカの戦争発動の司令部である。大統領が主宰し、副大統領、国防長官、国務長官、参謀本部議長、
国家情報長官などのメンバーで構成される。第一の役割は、戦争などあらゆる状況に対処し、外交問題
などに大統領がすぐに判断できるよう助言すること、第二に「国家安全保障戦略」などアメリカの
中長期的な世界支配戦略の立案、第三に戦略にもとづく各省庁の調整、としている。
大統領直属の専門スタッフと事務スタッフあわせて二〇〇人程度がおり、これを国家安全保障問題担当
大統領補佐官がとりしきっている。また、外交、軍事、政治、経済、文化などあらゆる情報を収集・
分析するために中央情報局（ＣＩＡ）をＮＳＣのもとに設置している。
>>2に続く
ソース 人民の星 チュチェ102 (2013)/11/9
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