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★途切れぬ交流、韓国修学旅行40回で表彰へ
九州産業大学付属九州高校(福岡市東区)の韓国への修学旅行が今月、40回目の節目を迎える。
国内の高校で初めて実施した1973年以降、新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)が流行した年以外は毎年訪れ、
参加した学生は1万9000人を超える。日韓関係の悪化などを背景に韓国を訪れる日本人は減っているが、ソウル市の高校と
一貫して交流を続けてきたことなどが評価され、11日からの修学旅行では、韓国観光公社から現地で表彰される予定だ。
九州高校は64年4月に開校。修学旅行は66年から始まり、当初は日本に復帰する前の沖縄が目的地だった。
その後、海外から日本を見つめ直し、国際的な視野を持った学生を育てようと、隣国・韓国が73年から訪問先になった。
初回は73年5月11~16日、生徒約300人と引率教諭が、山口県下関市から関釜フェリーに乗船し、韓国へ向かった。
釜山市では、市民の歓迎を受け、パトカーがバスを先導する異例の受け入れ態勢だった。
慶州市、大邱テグ市を周遊し、ソウル市では首都女子師範大学付属高校(現・世宗セジョン高校)を訪問した。迷彩服を着た
学生500人が軍事教練を披露して驚かされたが、同世代の高校生同士身ぶり手ぶりを交えて親交を深めたという。この旅行に
参加した九州高校同窓会の金山秀行会長(57)は「夜の外出は禁止、団体行動厳守など、日本の高校生を代表して訪問した
ような緊張感があった。仲良くなった韓国の友人と記念にベルトを交換した」と当時を振り返る。
その後、国内、アメリカ、中国などが修学旅行先に加わった時期もあったが、韓国は修学旅行の柱として続き、世宗高校との
交流も途切れなかった。今年10月5日に九州高校で開かれた創立50周年式典には、世宗高校と同窓会の関係者が駆けつけ、
両校は姉妹校になった。今後、同窓会同士の交流も始める計画だ。
今月11日には、生徒270人が4泊5日の日程で40回目の修学旅行へ出発する。世宗高校では吹奏楽部が日本の音楽を演奏し、
和太鼓も披露する。(山根浩二)
(2013年11月7日17時52分 読売新聞)
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