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人気漫画「黒子のバスケ」をめぐる脅迫事件で、昨年10月、上智大学(東京都千代田区)に硫化水素入りの容器が置かれた際、
付近の防犯カメラに、容器を運ぶ不審な痩せた男の姿が写っていたことが5日、捜査関係者への取材で分かった。
別の脅迫事件の関連先でも、似た男の姿が確認されていたことが判明。警視庁捜査1課は威力業務妨害などの疑いで行方を捜している。
捜査関係者によると、昨年10月12日、作者の母校上智大学の体育館で硫化水素入りの容器が見つかった際、
上下黒い服姿の不審な男が容器を運ぶ姿を複数の学生が目撃。防犯カメラにも姿が写っていた。
変装で顔を隠していたため年齢や顔立ちは不明だったが、かなり痩せた体形だったという。
事件の数日前にも、大学最寄りのJR四ツ谷駅前で、特徴が似た黒い服姿の男を警察官が職務質問していた。
インターネット上ではこれまで犯行声明が複数確認され、「容器を四ツ谷駅のコインロッカーに入れていたら職質された」
などとの記述があったため、捜査1課はこの男が書き込んだ疑いが強いとみている。
黒子のバスケをめぐる脅迫被害は、上智大の事件を皮切りに、作品の関連イベント会場やアニメ放送局など各地に拡大。
脅迫文には作者に恨みがあるなどと書かれ、「喪服の死神」などと署名があった。
脅迫は今年春ごろから止まっていたが、10月中旬に再び「関連商品を撤去しないと危害を加える」などとの封書が
企業や報道機関に届き、コンビニやレンタルショップが関連商品を撤去した。封書は地方にも幅広く送られ、
確認できただけで全国約250通に上るという。
時事通信 11月5日(火)23時51分配信
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