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政府は3日付で2013年秋の叙勲受章者を発表した。俳優の渡哲也(71)、女優の十朱幸代(70)らに旭日小綬章が贈られた。
今回最高位の旭日大綬章には、フジ・メディア・ホールディングスの日枝久会長(75)ら9人が選ばれた。
旭日大綬章を受章した日枝会長は「技術の進歩、産業界の発展、出演者、視聴者の協力があったからこそ今のテレビがある。
長い間支えてくださった皆様に、深く感謝申し上げます」と言葉をひと言ひと言かみしめるように、喜びを語った。
50年余りの歳月をテレビとともに歩んできた。民放初の生え抜き社長、そして会長を務め、テレビ業界をリード。
日本美術協会会長も務め、高松宮殿下記念世界文化賞を通じて、芸術文化の国際発展にも尽力している。
フジテレビ編成局長時代に「楽しくなければテレビじゃない」というキャッチフレーズを打ち出し、
視聴率三冠王の称号を何度も呼び寄せた。「会社に来るのが面白くなければいい番組は作れない。社内向けの標語でもあった」と明かす。
その申し子ともいえる番組「笑っていいとも!」は来年3月、32年の歴史に幕を下ろす。
「愛着も寂しさもあるけれど、『次の時代を作ろう』と(司会の)タモリさんと一致した」と、次世代を見据える。
7年後、フジテレビのある東京・台場に競技場や選手村が立ち並ぶ、2020年東京五輪にも大きな期待を寄せる。
「僕は現場にいるわけはないけれど、フジには元気であってほしいな」と笑みを浮かべた。
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