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【北京=川越一】中国には全人口の90%を占める漢族以外に、55の少数民族が存在する。
その中で、中国当局がチベット族とともに最も危険視しているのが、分離独立運動がくすぶるウイグル族だ。
新疆ウイグル自治区では今年4月以降、ウイグル族住民と公安当局が衝突し、多数が死亡する事件が頻発している。
表沙汰になった事例だけでも犠牲者は約100人を数える。
抗議行動を鎮圧するために発砲する例に加え、最近では、テロを計画しているとして
治安当局がウイグル族の集団を急襲し、射殺するケースも目立っている。
7月初旬、習近平指導部からテロ対策強化を命じられた地元当局は、刃渡り15センチ以上の刃物を没収する政策を開始し、5千本近くが集められた。
同自治区ホータン付近一帯では、40歳未満の男性がひげを蓄えることも禁止した。
いずれの措置も、ウイグル族、そしてイスラム教徒を侮辱する行為と受け止められている。
利益を独占するばかりか、民族の“尊厳”までも傷つける漢族に対する敵対心は高まるばかりで、収まる気配はないのが実情のようだ。
10.29 22:05
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