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「潮」(潮出版社)2002年9月号
【特別企画】「戦争」を語り継ぐ
サハリン残留韓国人たちの癒えない傷 粟野仁雄(ジャーナリスト)
戦前、強制連行などで樺太(サハリン)に渡り、半世紀間故国に帰れなかった人たちのうち 約1500人が韓国に永住帰国した。
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1945年のソ連軍侵攻時に樺太にいたおよそ30万人の日本人のほとんどは帰国したが、 日本政府は、戦時中「皇国臣民」
として日本語まで強要した朝鮮半島出身者の4万3000人を「日本国籍がない」と置き去りにした。大半は半島の分断後でいう
「南」の出身者。冷戦でソ連と韓国に国交がなくなり、彼らは半世紀にわたり肉親と生き別れた。
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仁川にある療養院を訪ねた。99年に日本の支援金で完成した、 帰還者が余生の最後を 過ごす施設といってよい。
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道案内や通訳をしてくれた李周雨さん(68歳)が意外なことを言った。
「この問題は戦後、サハリンから外へ出さなかったソ連政府が悪いんです。決して日本の責任ではない。戦争に負けて逃げ
て帰るのに韓国人のことなど考えられないでしょ。それに強制連行なんて嘘ですよ。商売や募集で渡った人がほとんどです」
さらに、
「韓国政府は反日感情を煽るために利用しているだけで何もしない。帰れるようになった功労者はペレストロイカ、そして
私たちのために尽くしてくれた日本です」
(李周雨さん)
> それに強制連行なんて嘘ですよ。商売や募集で渡った人がほとんどです」
> それに強制連行なんて嘘ですよ。商売や募集で渡った人がほとんどです」
> 韓国政府は反日感情を煽るために利用しているだけ
> 韓国政府は反日感情を煽るために利用しているだけ