13/10/18 18:30:59.17 NNdU+D44P
第3章 アメリカ社会の強さは、「遅咲き」を許す力にある
私は日本に学者の友だちがたくさんいますが、大体学者というのは、
そういうものなのです。というのは、例えば日本の二流、三流といわれる
大学を出て、それからどこかの大学院に入って、東大の先生になると
いうことは非常に難しい。例外中の例外です。ただ、そうしたことは
アメリカには結構あることで、私が日本の専門家、学者になったプロセス
を考えると、多分、日本にはなかなかないプロセスだったと思います。
私には娘が2人いますが、彼女たちはどの大学を受験するか決めるために、
『アメリカの大学トップ500』という本を見ていました。500校も載っている
ので、ほとんどの大学が載っているのですが、我がニュー・メキシコ大学は
入っていませんでした。トップ500にも入っていない大学なのです。
私はその大学を卒業して、奨学金をもらってコロンビア大学の大学院に
行き、それでコロンビア大学の教授になったのです。これは非常にアメリカ
的な話、アメリカのいい面だと思います。
英語に「late bloomer」という言葉があります。日本語ですと「遅咲き」
です。アメリカは、遅咲きに対して非常に寛容な社会です。高校を卒業して
大学3年生まであまり勉強が好きではなく、3年から勉強してトップ500にも
入っていない大学を卒業して、その後コロンビア大学院に入り、それで
アイビー・リーグの学校の教授になれたというのは、アメリカ社会の強さだ
と思います。
URLリンク(www.academyhills.com)