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「女優になりたい」。東京都三鷹市の路上で８日に男に刺されて亡くなった高校３年鈴木沙彩さん（１８）は、
小学生時代から芸能活動を続けてきた。近年、映画デビューを果たすなど夢をつかみかけていたさなかの惨劇だった。
関係者によると、鈴木さんは脚本家倉本聡さんの親戚にも当たるという。
鈴木さんが以前、所属していた芸能事務所によると、小学５年のころ、町でスカウトされ活動を始めた。
事務所の男性は「明るく前向きで誰からも愛される子だった」と語る。
月に数回、学校の放課後に演技のレッスンに通ったり、オーディションを受けたりしていた。
数年前に映画出演が決まり「とても喜んでいた」と男性。学業も学年トップの成績を取るなど優秀で、大学進学も考えていたという。
同じ保育園に通ったという高校３年の女子生徒（１８）は「今年の夏祭りで会ったが、昔と変わらず面白い子だった。
『学校を休んで映画の撮影に行っているんだ』と話していた」と振り返った。事件に遭ったことを知ると「そうなんですか」と驚き、声を詰まらせた。
「特技は英語」と周囲に話していた鈴木さん。学校の休みには海外へ１カ月間、ホームステイに出かけるなど積極的な一面も。
事務所の男性は「『海外で仕事がしたい』とも語っていた。いろんな夢が広がっていたのだろう」と残念がった。
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