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ソース(日経ビジネスオンライン 「イスラム・パワー」)
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―日本社会は、イスラム教に対する偏見が根強いとおっしゃられています。
佐々木:1970年代までは、イスラム教に対する偏見はなかったように思います。しかし、80年代以降、日本人の中で急速におごりが
芽生えた。いわゆる第3世界に対する差別的な意識が出てきて、「イスラム圏は自分たちより下の未開の地である」と見なすように
なりました。
さらに、90年代に入ってタリバンやアルカイダの存在が知られると、マスコミでもムスリムを暴力的な存在と捉える見方が強まりました。
16億~17億人と言われるムスリムのうち、強硬派や暴力的な連中などは実際には0.0001%もいないでしょう。
私自身は19歳の時にムスリムになりました。大学でアラビア語を学ぶクラブに入ったら、顧問の先生が東京ジャーミイ(東京都内の
トルコ系モスク)に連れていってくれたのです。当時の日本は今以上にイスラムに対する理解なんてなかったですから、大学内で礼拝
していたら変人扱いされましたよ。
(中略)
―ムスリムとして日常生活で意識していることは何ですか。
佐々木:「嘘をつかない」「周囲に親切にする」。あとは「貧しき者に施しを与える」です。施しは、イスラムの「喜捨」の精神に通じます。
若い研究者を食事に連れ出したり、毎年10万円ほどを慈善団体に寄付したりしています。
私は常々、ムスリムと古き良き日本人は似ていると思っていました。私が出会ったムスリムたちは勤勉で嘘をつかず、清潔好きです。
中東を訪ねるたびに食事に連れていってくれたり、スーツを作ってくれたり、すごく歓待してくれたりします。「おもてなし」の精神は日本人
独自のものではなくて、ムスリムにも共通していると思うのです。だからこそ、イスラム圏ではNHKのドラマ「おしん」が人気なのかも
しれません。
(>>2以降に続く)