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韓国には、日本にある朝鮮半島渡来の文化財を盗んで売りさばく窃盗団がいる。なぜこんな
行為がまかり通るのか。
きっかけは、「朝鮮王朝儀軌」だ。李氏朝鮮時代の王室の主要行事を記録した歴史資料で、
日本の宮内庁が保管していた。1965年に結ばれた日韓基本条約では日韓間の「財産、請求権
問題は完全かつ最終的に解決」しており、これが日本政府の所有物であることは法的にも明らかだ。
ところが、2011年、当時の菅直人政権は協定を結んで、この王朝儀軌を韓国側に渡して
しまった。「これがあだになり、韓国内の文化財返還運動に火を付けた」(日本大使館関係者)。
もともと韓国文化財庁は「海外に流失した朝鮮半島由来の文化財は約15万点、うち約6万6000点
が日本にある」としている。なぜ日本に持ち込まれたのか調べようのないものが大半だが、
韓国では「日本が盗んで持って行ったのだから、盗み返しても問題ない」という理屈がまかり通っている。
さらに問題を複雑にしているのが、韓国の司法当局だ。今回の仏像窃盗事件で韓国の地裁は、
「観音寺が正当に仏像を取得したと確定するまで、日本側に返還しない」と、責任を日本側に
転嫁する仮処分を決めた。
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