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1980 年代の終わり、IMF 傘下にいたアルゼンチンは、国営企業、石油を含む天然資源、銀行、道路、動物園や公共トイレなどを、
外国投資家に大安売りで売却した。その結果、2001 年12月の銀行閉鎖と共に1万社が倒産し、経済が崩壊したのだった。
2003 年5月、クリスティナの夫であるネストル・キルチネルが大統領に選出され、
〈IMF がもたらした新自由主義の呪縛〉から抜け出ることを最優先事項とした。彼は対外債務をデフォルトし、
IMF の下で民営化された企業と年金基金を再国有化し、銀行に介入した。貧困撲滅のためのプログラムに予算を投じ、
経済再生に向けて社会的支出を倍増し、製造向けの公共投資を拡大することで一般の消費拡大を狙ったのだ。
また、ネストル大統領は一連の緊急公的就職プログラムを開始し、労働人口の約半数を占める失業者への支払いを確約したのだ。
さらに、軍の権限を弱め、軍事予算を削減し、基礎年金を倍増させ、税収を雇用増大プログラムや教育、社会福祉、
生産的投資を通した経済成長プログラムなどにあてた。
その結果、2003 年末までにマイナスからプラス8%に成長したアルゼンチン経済は、
2011 年までに90%の成長を遂げた。貧困撲滅プログラムへの大規模な支出によって、2001年に50%だった貧困率は、
2011 年の時点で15%以下へと減少した。
アメリカ型資本主義から脱出したアルゼンチン
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