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○レール幅拡大放置、JR北「なぜかわからない」
北海道七飯町のJR大沼駅付近で起きた脱線事故を巡り、現場の線路幅が社内基準を超えて
広がっていたのに、事故が起きるまでの1年近く、JR北海道が補修を放置していたことが21日、
明らかになった。
同様に補修の放置された線路は、道内にほかに8か所あったことも新たに判明し、JR北海道の
安全管理のずさんさが浮き彫りとなった。19日から一部区間が運休していたJR函館線は21日
夕に復旧したが、函館駅では再開時間をめぐる混乱もあり、利用者からは怒りの声が上がった。
「明らかなルール違反だった。申し訳ない」
21日午後4時から、札幌市中央区のJR北海道本社で記者会見を開いた笠島雅之工務部長は、
レールの補修を1年近く放置していたことについてこう述べ、陳謝した。19日から運休が続いた
ことについては「お客様に大変ご迷惑をかけてしまった。深く反省している」と語り、頭を下げた。
同社の説明によると、事故は車両の待機などに使う「副本線」で起きたが、このレールの検査は
年に2回、計測用の器具を使って作業員が行っていた。6月の検査では、本来よりも25ミリも
レール幅が広がっていて、補修が必要だったが、同社はこれを放置した。さらに先月、作業員が
徒歩で確認して回る点検を行ったが、この時も現場線路について「異常なし」との報告がなされて
いたという。
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□ソース:読売新聞
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