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海江田氏、2年前に遮水壁先送りを容認していた 読売新聞 9月18日(水)
民主党の海江田代表は18日、東京電力福島第一原発事故の汚染水流出を防ぐ遮水壁を巡り、
東電が事故直後の2011年6月、設置を検討しながら経営破綻の恐れがあるなどとして
先送りを求めていたと語った。
海江田氏は当時経済産業相を務めていたが、東電の説明を受け入れ、先送りを容認した。
国会内で記者団に語った。海江田氏によると、東電は11年6月に遮水壁の設計を検討して
いたが、同月中旬になって東電の最高幹部(当時)から、費用が1000億円と試算される
との説明があったほか、「設置費用を債務に計上すれば、破綻の不安を持たれる。6月28日には
株主総会もある。今は設置できない」との理由で先送りの要請があった。海江田氏は、
「中長期的課題」とすることを条件に、これを受け入れた。
海江田氏は当時の判断について、「あの時点では間違っていなかった。東電が破綻すれば、
被災者への賠償はどうなる、ということを考えねばならない」と述べた。国費を投入しての
遮水壁設置についても「『東電に責任を取らせるべきだ』という当時の世論では難しかった」
と語った。
これに関し、同党が18日に開いた対策本部の会合では、当時原発事故担当の首相補佐官
だった馬淵澄夫衆院議員が、「東電の武藤栄副社長(当時)から『(遮水壁の設置を)遅滞なく
進める』との話があった」と述べた。
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