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事実、前評判は『半沢直樹』より『ショムニ』のほうが高かった。それなのに放送が始まると、立場は完全に逆転した。
バラエティーで20%、30%の視聴率を得るのは難しく、しかも人気番組に育つまでには時間がかかる。
一方、連ドラは口コミによって瞬く間に視聴率が跳ね上がる。『半沢直樹』は第2話で早くも20%を超え、第8話では30%に達した。
当たれば大きく、まさにバクチだ。半面、劣勢になると、バラエティーと違ってテコ入れが難しい。
『ショムニ』も初回で18.3%を得ながら、第3話で9.9%にまで落ち込み、再浮上できていない。
バクチにも連ドラにも「勝利の方程式」はない。そんなものが存在したら、胴元は大損だし、誰だってヒットメーカーになれる。
それなのにフジは7月期の連ドラでは勝ちへの近道を探してしまい、隘路に入り込んでしまったのではないだろうか。
大ヒットドラマのリメイク、人気俳優の新しい一面を出す---。作家の湊かなえさんが脚本を書き下ろした『高校入試』(2012年12月終了)のように、
チャレンジングな連ドラも作れるのに、それが見当たらなかったのは残念だった。
連ドラというバクチは、泣いても笑っても1クール(3ヵ月)で終わり。10月期からは新しい勝負が始まる。
フジは巻き返せるのだろうか。人材がそろっているのは、テレビ界の誰もが認める。
にもかかわらず、シングル番組がいくつも出来てしまうのだから、何か原因でもあるのだろうか?
よく聞くのは、2011年8月に起きた「韓流騒動」による制作現場の萎縮や自信喪失だ。フジの韓流ドラマの多さに対し、
ある俳優がツイッターで不満を発信したところ、たちまち同調者が増え、デモにまで発展した。
以後、ネット上にはさまざまなフジ批判が溢れるようになり、その動きは現在でも収束したとは言えない。
外部には、「あのとき、フジはデモの当事者たちと対話すべきだった」との声もあるが、
筆者はそう思わない。明白な錯誤や不当行為があった場合を除くと、マスコミは一部の抗議に対して個別に対応すべきではない。
過去、宗教団体や政治団体などの各種団体から抗議を受けたマスコミは数多いが、正当な理由がなければ、やはり話し合いに応じていない。
伝えた内容に胸が張れるのならば、毅然とした態度を貫くべきなのだ。