13/09/10 09:45:53.24 dMjbTikrP
>>55
巨大な恒星が年老いてくると、水素もヘリウムなどの比較的簡単に燃える燃料を燃やし尽くしてしまって、収縮を始める。
ヘリウムが燃えてる中年時代はデップリと太った赤色巨星だったが、次第に食が細くなって縮んでくる。
*ある程度縮むと、今度は中心部の温度が非常に高温になって、今までは燃えなかったヘリウムの燃えカスである
炭素や窒素や酸素が燃え始める。炭素や窒素や酸素の核融合は水素やヘリウムが燃える反応とは比較にならない
くらいの高温の反応なので、星を激しく膨張させる。膨張すると中心部の圧力が下がって核融合反応が収まる。
核融合反応が収まると温度が下がって収縮を始める。(*に戻る)
という膨張と収縮を繰り返す。そのうち炭素や窒素や酸素も燃やし尽くして、星の中心核に炭素や窒素や酸素の
燃えカスである鉄がたまっていく。
鉄は恒星の重力程度ではもう燃えない元素。燃料が尽きて、鉄の塊が自分の重さで潰れていく重力の圧力を
支える熱膨張力を失ったところで、鉄の塊が激しいスピードで潰れる。これを重力崩壊と呼ぶ。
この重力崩壊の衝撃で恒星のガスが吹き飛ぶ現象を「超新星爆発」と呼ぶ。