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<女性は赤ちゃんが生まれたら、いったん退職してもらう。そして、何年か子育てをし、
子どもが大きくなったら、また再就職できる道を確保すればいいんです。(中略)
それにしても、会社に迷惑をかけてまで、なぜ女性は会社を辞めたがらないのでしょうか>
これは作家・曽野綾子さん(81才)が<何でも会社のせいにする甘ったれた女子社員たち>に向けて
『週刊現代』8月31日号に寄稿した「私の違和感」の一節だ。
曽野さんといえば、安倍政権の教育再生実行会議のメンバーで、最新著書『人間にとって成熟とは何か』
(幻冬舎新書)は現在40万部を超えるベストセラーになっている。
そんな曽野さんが、目下、社会問題となっているマタニティー・ハラスメント(マタハラ)について〈汚い表現〉と書き、
産休を取る女性を〈自分本位で、自分の行動がどれほど他者に迷惑をかけているのかに気付かない人〉と言及したのだ。
曽野さんとの共著もある評論家の金美齢さんはこう語る。
「私は曽野さんが言っていることがすべて正しいとは思いませんが、こうした過激な問題提起をしたことに意義があると思っています。
『私は甘ったれていない』という女性もたくさんいるでしょうが、一方で、権利ばっかり主張する女性が増えているのは事実。
そうした女性たちに向けて、まず子供を産み、育てるという人間として大切な役割をきちっと受け止めなさいと。
それに対する賛否両論が出て、“私はこう考える”というきっかけにすればいいのではないでしょうか」
金さんが言うように、少々過激に思える曽野さんの意見に快哉を叫ぶのは男性ばかりではなく、
怒りの声を上げるのも女性ばかりではない。世代、立場、性差を超え、大論争が勃発している。
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