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三重県朝日町で先月、同県四日市市立中学３年の寺輪（てらわ）博美さん（１５）が遺体で見つかった強盗殺人事件で、
犯人が寺輪さんの口や鼻を押さえ窒息死させたとみられることが、捜査関係者への取材で分かった。遺体の口の周囲から、
強く圧迫したときにできる皮下出血の痕が見つかった。県警特別捜査本部は、殺害の状況を示す重要な手がかりとみている。
捜査関係者によると、寺輪さんの遺体は同町の空き地であおむけの状態で見つかった。司法解剖の結果、死因は窒息死だったが、
首回りには手やひもなどで絞めたような痕はなく、絞殺された場合に起こる、のどの骨折もなかった。さらに詳しく調べたところ、
口の周囲で皮下出血の痕が確認され、特捜本部は口や鼻を押さえて窒息させた可能性が高いと判断した。
現場の空き地からは寺輪さんのスマートフォンや衣服のほか、現金が残っていない財布が入ったかばんなどが見つかった。
しかし、遺体や現場に激しく抵抗したような形跡はなく、犯人が何らかの方法で寺輪さんを心理的に抑圧し、犯行に及んだとみられている。
死亡推定時刻は先月２５日深夜。午後１１時前には、遺体発見現場に続く小道に白っぽい軽自動車が入っていくのが目撃されている。
遺体発見から５日で１週間。県警本部には３日までに、県内外から事件に関する情報が約７０件寄せられたが、
犯人に直接結びつく有力な情報はないという。【永野航太】
毎日新聞 9月5日(木)2時30分配信
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