13/08/24 01:23:13.40 0
最近、中国に行った人がみんな驚くのが、その大気汚染の悪化だ。もともと北京も上海も昼間からどんより曇った感じだったが、
今年はひどいときは交差点の向こう側の信号が見えないぐらいだという。
特に問題になったのはPM2.5と呼ばれる浮遊微粒子で、中国の大気中濃度は900ppmと、WHO(世界保健機構)の基準の40倍である。
PM2.5の最大の排出源は、石炭である。中国の石炭は露天掘りで掘れるためコストが安く、
今や中国が世界の石炭の30%を生産し、世界の50%を消費している。中でも石炭火力発電所は200基以上あり、毎週1基以上が建設されている。
WHOによれば、喫煙なども含む大気汚染の死者は世界で年間320万人に上るが、中でも最大の汚染源は石炭であり、
その死亡率は(エネルギー量あたり)少なくとも原子力の500倍は大きい。特に中国の大気汚染は世界最悪であり、地球全体の脅威だと強く警告している。
1950から80年まで、中国政府は華北の住民に暖房用石炭を無償で提供していたが、この暖房利用者の健康調査をアメリカの調査班が行なったところ、
住民の平均寿命は5.52歳短かった。
この暖房が行なわれた地域の総人口は約5億人なので、25億年以上の寿命が石炭によって失われたわけだ。
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