13/08/18 03:52:05.86 0
(>>1のつづき)
上映後、参加者は「平和な社会を築くために大切なことは何か」を話し合った。
ワークショップは大学生の平和学習サークル「PATH(パス)」と共催した。代表で名古屋市立大4年の鈴木桃子さん(21)は
「当時の空気にのまれてやらざるを得なかった兵士たちの心の葛藤を私たちが知ることが大切だと思った」。韓国から留学
している名古屋工業大2年の康(カン)大鉉(デ・ヒョン)さん(26)は、映像を見て涙が出そうになった。「お互いに生の声を
聞くだけで、歴史の問題は大きく改善していくと思う。日本の人たちが勇気を持って話してくれたことがうれしかった」
神さんは、ワークショップの終わりにこう呼びかけた。「私たちは戦争の話を直接聞ける最後の世代。映像の証言を自分で
学ぶきっかけにしてほしい」
神さんは昨年、夫の実家がある愛知県岡崎市に移った。証言を記録する取材チームは学生や社会人、主婦など
約50人に増え、東海地方にも輪ができつつある。
チーム最年長の甲斐秀水(ひでみ)さん(78)=岐阜県中津川市=は、ラジオでBFPを知った。昨年からビデオカメラの
操作を覚え、元兵士ら12人の証言を集めた。知人のつてに加え、老人会などで大正生まれの人がいれば声をかけてきた。
宮崎県延岡市出身で、10歳の時に終戦を迎えた。「日本がやっていることは正しい」。そう信じていたが、戦後、フィリピンや
中国、韓国でやってきたことを知る。「本当のことを知り、若い人たちに伝えたい」と、残りの人生をかけて活動を続けるつもりだ。
証言してくれた人のほとんどが、戦時中の残虐行為を忘れられず、謝罪の気持ちを伝えたいと漏らした。それだけに、安倍晋三
首相が戦時中の日本軍の行為を「侵略」と明言しないことや、麻生太郎副総理の「ナチス発言」には疑問を感じてきた。
「今の政治家は自責の念に苦しむ元日本兵の気持ちが分からないのか」(宋光祐) (以上)