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五年ぶりに活動を再開したサザンオールスターズの新曲「ピースとハイライト」が、隣国とのいさかいを戒めるような
硬派調の歌詞で話題を呼んでいます。国民的人気バンドが八月十五日を前に発したメッセージは、広い世代に平和の意義を
問い掛けました。
その少し前、朝鮮戦争の休戦六十年の紙面で、今も続く南北分断の悲劇を目にしたとき、脳裏をかすめたのは
六〇年代伝説のグループ、フォーククルセダーズが歌う「イムジン河」の調べでした。国境の川辺を自由に飛び交う
水鳥をうらやみながら、帰れぬ南の故郷へ募る思い。はるかなる望郷の詩が、清流そのままの透明な旋律に乗り、
胸の奥底に染み入るようです。
この名曲はしかも、時の国際情勢を忖度(そんたく)してか、レコードの発売中止、放送の自粛で三十四年間も封印された後、
二十一世紀のCD発売でよみがえりました。数奇な復活劇の跡に、平和の尊さをどうしても次の時代に伝えずにいられなかった
音楽人たちの、執念をみる思いがするのです。
こうして影響力のある音楽人たちが渾身(こんしん)の「平和」の歌を世に問い掛け、若者が時代を超えて歌い継いでいく。
そういう社会がずっと続けばいいと思います。(名古屋本社編集局次長・喜聞広典)
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