13/08/16 08:51:48.13 tYAGb/Xc0
>>507
同書では最初に、彼女たちの戦争の知識をチェックするためのテストを行っているが、
その回答は、古市も驚くほどの「予想を超えるカオス」となっていた。
例えば、「日本が終戦を迎えた日はいつか?」という問いに、有安杏果の回答は「1038年11月」、
高城れには「1975年か1973年?」。「当時、日本と同盟関係にあった国はどこか?」という問題に対し、
百田夏菜子と佐々木彩夏、高城は「アメリカ」と回答。百田は「アメリカとは仲良かったんじゃないの?」
「なんかアメリカが日本にご飯をくれるイメージがあるんですよ」と、この段階ですでに、反米保守の
オジサンたちが怒り狂わずにはいられない発言を口にしている。
その一方で、「戦争が終わったときの宣言の名前」については、「ポツダム宣言」と百田を除く
全員が正解。だがこれも、佐々木に言わせると「なんか宣言っていうと、逆にポツダム宣言しか
出てこなかった」そう。
日清戦争、日露戦争、第二次世界大戦も、有安いわく「時系列が全然わからない」。
玉井詩織にいたっては、伊藤博文が「老中みたいな人に殺された」とタイムマシン的回答をするほど。
一方で「高床式倉庫」については、メンバーたちは戦争認識がウソのように事細かに解説をほどこしている。
これは玉井が「戦国時代が終わったくらいから駆け足だった」と話しているように、今の学校教育
で近・現代史がおざなりになっていることが原因かもしれない。
ただ、一方で原爆ドームにはメンバー全員で訪れたというし、高城と佐々木は、ひめゆり平和祈念
資料館にも行ったことがある。映画『火垂るの墓』はもちろん、百田は731部隊の人体実験のビデオ
まで授業で見ており、高城の場合は「小学校にあがる前くらいまで生きてた」というひいおじいちゃ
んから戦争の話を直接聞き、身体に残る銃弾の傷を見た記憶もあるという。
それでも終戦日を1038年だったり1975年だったりと答えてしまうのは、彼女たちにしてみれば平安
時代も昭和も同じように“遠い昔”でしかないからなのだろう。
物事には程度というものがある