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>>1(の続き)
1階の仕事場には、横長のテーブル、その脇にベニヤ板を切り貼りした手作りの執筆机。本棚には、作家の金石範(キムソクポム)さんや、
かつての詩誌仲間でもある作家、梁石日(ヤンソギル)さんの作品、日本人の作家・詩人では辺見庸さんや辻井喬(たかし)さん、倉橋健一さん、
細見和之さん、哲学者の鶴見俊輔さんらの著作が所狭しと並んでいる。
いずれも、人間存在の淵源(えんげん)にまで目を凝らし鼻でかぎ分けながら、筆先に言葉を凝縮していく書き手だ。
いわゆる思想、歴史、批評を幾重にもくるみ込んだ作品群をものしてきた。心寄せることのできる人たちのようだ。
時鐘さんは著書や座談会の場などで、「日本的叙情や郷愁じみた情感と私は切れなければならないのだ」と書き、語ってきた。(終)
毎日新聞 2013年08月02日 大阪朝刊
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